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北朝鮮の潜水艦について

10月19日に北朝鮮SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を発射しました。

今回はSLBMを発射した可能性がある潜水艦を紹介します。

 

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鯨級(新浦型)潜水艦

 新浦型潜水艦は北朝鮮保有する最大の潜水艦で、現在1隻のみ保有されています。正確な情報はよくわかっていませんが、全長68m、全幅6.5mで航続距離は1500海里(2800km)程ではないかとされています。武装についても不明な点が多いですが、艦橋後方にSMBLを1発搭載できることが特徴です。また、この潜水艦は1958年からソビエトで就役したゴルフ型潜水艦を輸入し改造もしくはリバースエンジニアリングされたものだとされています。このように現在保有している新浦型潜水艦は決してスペックが高いわけではなく、かつSMBLの搭載数も1発のため、おそらく北朝鮮が開発したSMBLの試験用のプラットフォームとして用いていくのではないかと考えられます。

 

 さてここで、今回北朝鮮が打ち上げたミサイルですが、韓国側の発表では1発、日本側の発表では2発となっています。韓国側の発表が正しい場合は新浦級潜水艦が発射したと考えられますが、もし日本側の発表が正しい場合は疑問が生じます。新浦型は1隻しか保有されておらず、かつ搭載弾数も1発のため、1分間隔で2発発射するためには別のプラットフォームが必要になります。そのため、2発のミサイルを発射していた場合以下の潜水艦が用いられていた可能性があります。

 

3000t級潜水艦(新浦C級潜水艦)

 この潜水艦は2016年から建造されていることが確認されている潜水艦で2021年4月の段階で建造が終了し、進水のタイミングを探っているといわれている潜水艦です。詳細な情報についてはわからないことが多いですが、SMBLを3~4発搭載できるのではないかと言われています。

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 しかし、現在多くのメディアでは2016年にSMBLを発射した潜水艦が今回のミサイルを発射したと報道しているため、おそらく新型潜水艦は用いられていないでしょう。おそらく、潜水艦ではないプラットフォームから二発目を発射したか、そもそも日本側の発表が間違っていたのかもしれません。